MX908は低真空質量分析法を活用して、大幅に向上した感度をもちながらCBRNE災害や薬物等脅威など幅広い分野に対応できるように開発されました。
MX908は化学剤、有害産業物質(TIC)、爆発物、薬物に対して、現場においてサンプルの形状に応じたガス分析やトレース分析を実施することが可能です。ファーストレスポンダーが現場で幅広い分野に対応するために使用する複数の検知器・分析機器をMX9081台に置き換えることができ、運用・技術すべてにおいてオペレータの負担軽減に貢献します。
MX908に搭載されているHPMS(低真空質量分析法)はIMS(イオン移動度分光法)に匹敵する感度レベルと大幅に向上した選択性を備えており、他の分析技術を搭載した検知器等で問題を抱えている妨害物質の影響を受けずにごく微量の脅威となる物質をppbレベルで検知・識別することが可能です。
検知対象物質
ppbレベルのガスまたはごく微量の粉体・液体
・化学剤(サリン、タブン、ソマン、VX、マスタードガス等)
・有害産業物質(TIC)
・爆発物(軍用爆薬、TATP、HMTD、ETN等)
・薬物(覚醒剤、フェンタニル/オピオイド等)
・新型化学剤(ノビチョク/Aシリーズ)